世界の輪郭に溶ける

私という概念をいかに物語り、私を捨象していくか

共産資本主義の合流

ようやく卒論がほぼほぼ完成した感じになってきたので、1年かけて自分が何を明らかにしたくて、何を言いたかったのかについて書いていきたいと思います。
以前のブログでも書いてたんですけど、もうちょいわかること増えました。

abhiniveza.hatenablog.com

 

この時の僕は「うわー資本主義に敗北したわーこれもう正しいわあ無理だわぁ」
ってなってました。暫定解として「社会的富の総生産量をテクノロジーによって増やしましょうがまあ正しいよね」っていう風に思ってたんですけど、「じゃあどうしてそういう風に言えるの?」っていうところが実はぽっかりと抜けてて、自分的にもそれで納得してもいいんだけどなんか腑に落ちねーなってなってたので、その後もずっと考えてたんですよね。
それと、この時の自分にとってじゃあ何のためにそれを突き止めたいかっていったら、「これから社会人になるにあたって"俺なんで働いてるんだっけ?"って思ったらダメな気がする」っていう危機感がずっとあって、それをなんとかして「僕このコンパス持ってるからブレません」になりたかった。とりあえずまあ技術革新に貢献してればそこそこハッピーになるなって思ってたんですけど、考えたらきりがないんですよね。「じゃあなんで日本はマイナス成長になったの?」とか「アベノミクスはうまくいったと言えるの?」とか、「成長ってなんなの?」とか「ぎじゅつかくしんってなんなの?」とかfぁfぁkjdf;jヵ

 


んで最近でた結論として、「あ、こうだわ、このまま行くとこうなるわ」っていうのがわかってきました。それが共産資本主義の合流です。

つまり、僕が最も言いたいのは「資本主義が成功すると同時にその社会は共産主義みたいになってるよね」
っていうことなんです。
これだけいって「あーね!それな!」ってなる人と「ばーかこの観点抜けてんだろ」ってなる人には多分僕の記事あんま価値がないと思うんですけど
経済成長ってなに? くらいの人には価値があるんじゃないかなと思ったので書いてみたいと思います。

あと、「みんなわかってないよね〜」ということをわかることってすげええええ大事だと思います。日本政治史を専門?にしてる大学の先生に「経世会の総理大臣ってみんな悲惨な感じになってますけどそれって陰謀的なアレが本当にあったんですか?」って聞いてみたんですけど「わっかんないよね。本当なのか笑」って言ってたんでまあみんなわかってないし、経済成長がなんでしなくなったのかとかも意外と専門家も「まあ多分こうだと思うけど本当かどうかはわっかんねーな?」ってなってるんで、やっぱみんなわかってないっていうのが持論です。





前置きはこんな感じで、以下要点を纏めていきます。
全部僕の意見なのでそうじゃないというところもあると思うんですがこんな感じです。

・資本主義の問題点は格差拡大や貧困というよりもむしろ、公正な競争と倫理観のある経済活動が出来ていないこと

・資本主義が現状最善な理由は経済成長の効率が最も良いから

・現行体制は実は混合経済体制

・経済成長の停滞理由は人口動態もあるけど規制(政府の介入とか)によって首を締めていることが理由と考える人達がいる

・自由市場化したらいけない市場はあるだろう

・資本主義に公正な競争は原理的にほぼ無理

・資本主義の成功には欲求の充足が必要

・共産資本主義化する未来は存在する


資本主義の問題点は格差拡大や貧困というよりもむしろ、公正な競争と倫理観のある経済活動が出来ていないこと

 

資本主義ってなに?っていわれると「う〜んなんだろう」って僕もなるんですけど、一番理解しなきゃいけないことは「資本主義は生産様式のひとつである」ということなんじゃないかなと思います。生産様式というのは、モノを効率的に生み出す仕組み、と考えたらわかりやすいと思います。その前提の上で、「労働者の剰余利益を資本として自己増殖していく仕組み」というのがいいんじゃないかなと思います。
剰余利益っていうのは僕達が雇われて働いてるとき(労働者)に実際に生み出した価値の何割かを雇い主(資本家)に奪われているアレです。
僕が1個100円のりんごを一日で100個つくってもし全部売れたら10000円になります。
この10000円は丸々僕の手元にはいるわけではないです。いいとこ1000円くらいの時代もあれば5000円の時代もあります。ビジネスモデルにもよるんであれなんですが、つまり、自分が働かずにお金と人を動かすことによって利益を得て、その利益をまた動かすことによってお金を儲けていくやり方でいこうねっていうのを資本主義って呼んでます。
もっといえば「あなたにはあなたが生まれたときから有している権利があるので、もしあなたが何かを欲しいと思ったらそれをあなたの財産として認めますよ」っていうのを相互承認している社会でもあるということです。この思想にもとづいてアダム・スミスパイセンが言ってるような市場原理を導入してます。市場原理っていうのは「人々が好き勝手商売したら受容と供給を満たすように勝手に人々が動くように出来てるからほっといていいんだよね。」っていうやつです。神の見えざる手が人々を動かしているっていうアレです。こういう考え方を自由主義って言います。
資本主義は自由主義と仲が良いので、よく曖昧になりがちです。資本主義は生産様式であるのに対し、自由主義はルール・約束に近いです。

なんでじゃあ今どこの国でも大抵資本主義を導入しているかっていうと、これは諸説あるし言ってしまえば資本主義陣営が社会主義陣営に勝ったって話なんですけど笑
なんで勝ったの?ってなったら経済成長の効率が社会主義国よりも良かったからだと僕は思ってます。なにがあったかは正直まだ僕にはわからないけど、一般的には社会主義国の自滅と言われています。
社会主義っていうのはどういう生産様式かというと(社会主義は経済体制であり生産様式であるし、自由主義のようなルール・約束でもあると僕は考えてます)大きく2つのポイントがあります。それが
私有財産の否定計画経済体制です

私有財産の否定というのは、いまから大体100年前くらいにマルクスエンゲルスっていうおっさんたちが「資本主義を導入したせいで格差が生じるわ。労働者は奴隷のように扱われるわ、こんなんハッピーな社会じゃない!労働者はもっと抵抗しないと!」「人間がなんでハッピーにならないかっていったらブルジョワジーが富を独占しているからや!ハッピーな社会っていうのはみんなが平等で富の偏りのない状態なんだ!」
みたいなことを言ってたらみんなが「いやーほんそれな!」「ほんとマルクスパイセンの言うとおりだわおれらでこれ実現しね?」っていって制度化したんですね。
つまり、「お前のものはみんなのものだぜ」っていうのを中央政府が管理して、均等に分配したら、みんな平等でしょ?
っていう考え方です。

計画経済っていうのは「モノを生み出すのに市場原理に頼るよりおれらが管理して動かしたほうが安定するよね」ということで、「食料はこれくらいつくってね、衣服はこれくらい、家はこんなくらい」みたいなことを政府で決めて働いてもらうんですね。
それで「Aさんの給料はいくらいくらで、Bさんの給料もいくらいくらです」っていって感じで働いてもらうんですね。

まあ、みなさんのお察しの通りうまくいきません。だいたいみんなサボります。
でも「社会主義って頑張った分だけ報われないからダメだよね〜」ってだけだと2点くらいしかもらえないと思います。社会主義がどうしてだめだったのかの本当の理由は「独裁」だと思います。


政治権力っていうのは長い間維持することってすごい難しいんです。歴史上では大まかに民主政・貴族政・君主政の3つの政体があったんですけど、どれも大体うまくいきません。なんでうまくいかないのかっていったら、権力の集中と腐敗が起こるからです。

あんだけ「平等の社会を実現すんぜ!」って言ってた政治リーダーたちは実は、こっそり莫大なお金を儲けていました。
これはほんとダメですね。ソ連でいうとオリガルヒ(政治学科ならダールのオリガーキーを知ってるはずですそういうアレです)っていう新興財閥について調べるといっぱいでてきて楽しいです。
んで、このオリガルヒたちがまあ、自分達の思い通りにしようといろいろ画策してるんですね。規制を強めたり、自分達に都合のいいルールを敷いたりしちゃいます。
となるとまあ、みんなおこりますよね。ばかやろー!ですよ。
そこで出てきたのがプーチンなんですけど、ちょっと話が長くなるのでプーチンについては調べてみてください。参考でいうと、

blog.livedoor.jp

これが最高でした。
簡単に結論を言えば、社会主義っていうのはうまく経済成長できなくてみんな貧しくなって爆死したんですね。でも一方で人類初有人宇宙飛行に成功したのはソ連ですし、世界で一番深い穴を掘ったのもソ連で、実は技術力は凄い高かったんです。まあそれもなんでそんなことできるかっていったら政府の権限がとてつもなく大きかったからという話なんですが。

というわけでこんな感じのロジックで資本主義が現状最善な理由は経済成長の効率が最も良いから
ということになってるのが現状です。
ただ、ぶっちゃけると社会主義は経済成長するに相応しい生産様式ではなかったよねっていうのが僕の持論なんです。

つまり簡単に言えば、
資本主義=豊かになるけど徳のない社会
社会主義=貧しいけど徳のある社会
のどっちを選択するか、の話だったはずなんです。だから社会主義に近い一部の国では国民の幸福度が高かったりします。あと江戸時代とかもかなり社会主義に近い感じあります。なんだけど、社会主義は貧しくて徳のない社会になっちゃった

社会主義がそうなっちゃうんだったらまあ、人間って本当にダメだよねぇ、だったら、まずは豊かになろうじゃん?」
っていうのが資本主義だと認識してオッケーだと思います。

豊かになることが第一目標だから、経済成長が必要になるということです。

じゃあ豊かになるってどういうことやねん?経済成長ってなにをもって経済成長っていうねん?

って話になるんですけど、これはもう一言でいえば「生産性の向上」です。
言い換えると「技術革新」となります。

生産性の向上というのは、僕が今年りんごを一日100個つくったとしたら、来年は120個作れるようになる。ということです。虫の除去の仕方とか、水のやり方とか、「なんかこうしたらもっとうまく言ったかも〜」を改善することによって僕達の技能が上がるわけですね。すると同じコストで20個余分に作れるじゃないですか。20個余分に作れたら1個あたりの値段も下げられるし、より多くの人にりんごを食べてもらえます。そうするとより多くの人がハッピーになります。
これが大雑把にいえばGDPが上がるということで、去年より豊かになったね!ということになるんです。
「経済成長のためには外貨を稼がないといけないよねぇ」っていうのもよくある話だと思うんですけど、それだと△なんですよね。なんでかっていうと、輸出入を繰り返しているだけだと生産物増えないんですよね。だから重商主義は批判されたんです。
簡単に言えば
Aさんがりんごを100個もってて、Bさんがパイナッポーを100個もってたとして
Aさんはりんごを100個渡すけど、Bさんは80個しか渡さない。
そうするとAさんは20損をして、Bさんは20得をするわけです。
これはたしかに「やったー日本は豊かになった!」だし、そういえばそうなんですけど、社会全体の富の総量が変わらないから、日本が得した分だけ損をする国がでてきちゃうわけです。だから貿易っていうのはなるべく輸出入のバランスが取れるようにしないと「お前の国だけ儲かってるのだめだぞ!」っていわれて車とか壊されちゃうわけです。
この仕組みを回すのがとにかく上手だったのが資本主義の経済体制というわけです。なんでかっていったら「頑張った分だけハッピーになるから」ということになります。

なんだけど、結局人間には能力の差っていうのがあって、お互いに競争しあってより良いものを作ろうぜっていうルールだと圧倒的に勝つやつと圧倒的に負けるやつが出てきます。これが経済格差ですね。
圧倒的に勝てるやつはとにかく頭がいいから、どうしたら出し抜けるかがわかるわけです。そうなると「いやそれはおまえやったらダメだろ!」みたいなことでも「いやでもこれやるとめっちゃ儲かるんやで」っていう事態が起きてくる。

リーマンショックは何が起きたのかっていうと社会的信用のない人でも家を買えるようなローンを作ってめちゃくちゃ売ったんです。
社会的信用がないっていうのは、「こいつにお金貸しても返ってくるかわかんねーな?」って状態のことです。つまり「この人の所得だと多分ローン組んでもお金支払えないよねえ」って人たちなんですけど、この人達にとにかく売った。証券も売った。

その結果としてリーマン・ブラザーズの株価が暴落して経営破綻になっちゃったんですね。詳しい流れは僕もよくわかってないんですけど、簡単にいえば

金融機関「家のローンはらってください〜」
1さん~10000さん「いやちょっと今月はきついっす」
金融機関「ちょwお金戻ってこないから会社経営できねえw」
投資家「あれ、この会社の経営ちょっとやばくね?今のうち株売却しといたろ!」
って流れだと思います。

よくよく考えてみたら「いやそんなことすんなよ・・・」みたいなことなんですけど、未然に防ぐのはまあ無理です。明日もしかしたら競合のD社がきわどい手を使ってくるかもしれない・・・ってなったら囚人のジレンマみたいになります。どっかがキュレーションサイトを大量生産したらうちもそうしないと負けちゃうわけです。負けちゃったら株主に「おまえんとこもうお金だしてやらねえ」ということになっちゃいます。というわけで資本主義に公正な競争は原理的にほぼ無理ということになります。

これはかなり言い換えると
「資本主義に公正な競争と適切な倫理観が備わっていたら、最強」
ということになります。ワールドカップみたいにしたらいいと僕は思うんですけどね。


富の再分配の話も、資本主義にどう倫理観を備えるか、という問題と言って良いでしょう。公正な競争をしても圧倒的に勝てるやつがいっぱいいるってなると、問題は変わらないですよね。そこで「ほんと申し訳ないんだけどみんなの為にちょっとお金わけてくれないですか?」っていう方式を取るのが現状最善なんじゃない?って言われてるんですけど、これもタックスヘイブンとかをみれば「多分うまくいってない」ってことになると思います。ピケティは「お金が国境またぐときに税金かけようぜ」って言っててビル・ゲイツは「いやそれだとちゃんと使えるやつのお金まで(ちゃんと使えないと思ってる)政府の財源になるやん、それだったら累進消費税にした方がよくない?」って言ってて、どうしたらいいのかは多分まだ結論でてないと思います。資本主義の格差拡大に関してはどうやって再分配するのが良さそうか、っていうのを知の巨匠がしっこたま考えてる最中ということになります。

ちなみにベーシック・インカム(BI)が世の中を賑わせていると思うんですけど、あれはリバタリアン(自由至上主義)の思想なんじゃないか?って僕は思ってます。なんでかっていうと、BIの出発点っていうのは「いろいろ税制生まれて複雑になっちゃって、何がどうなってんのかわっかんね〜よ」「これ管理楽にしたらもっと効率よくお金回せるんじゃね?」って感じです。
これはつまり「政府の機能を縮小すること」を目指しているのではないか?
とも言えるわけですね。自由至上主義の立場というのは「市場原理が不活性化しているのは政府の余計な介入と規制があるからだ!」「全部市場に任せたらうまくいくから余計なことすんなよ!」っていう古典派経済学の流れを脈々と継いでいるというか「神の見えざる手」をめちゃくちゃ信望してますね笑

僕はどの立場かというと、

①目指す所は共産主義
②現実的には経済成長重視
なので自由放任に対しては一部賛成で一部反対でどちらかというと結構反対です。
なので折衷案として、「政府が守るべき市場は政府が守りましょう」「基本方針は規制緩和」「じゃあどこなら自由放任がよくてどこは政府が守ったほうがいいんだっけ?」っていうのを考えていくのが大事だよねっていう風に思ってます。自由市場化したらいけない市場はあるだろうということです。
自由至上主義って格差広がっちゃうんですよ。強者の論理なんですよね。経済成長の停滞理由は人口動態もあるけど規制(政府の介入とか)によって首を締めていることが理由と考える人達がいるというのはリバタリアンのことです。僕は日本人なのでコミュニタリアン寄りだと思っています。

 


現行体制は実は混合経済体制

資本主義VS社会主義っていって、資本主義勝ったから日本は資本主義〜
ってなると思ったら実はそうではないのが面白いところで、
ほとんどの資本主義体制の国家は混合経済体制です。
混合経済体制っていうのは、「市場原理だけにまかせたらなんかうまくいかねーよ。独占する企業でてくるし、倒産した企業立ち直らせないとまじやべえし、負の外部性は起こるし、公共財はどうすんだし、宇宙人くるかもだし、みんながみんなホモ・エコノミクスじゃね〜し」ってなったので「じゃあ政府がなんとかしないとだよねえ」ということで金融緩和をしたりお札刷ったりしてちょっとインフレさせたりするのをやってみるっていうわけですね。市場の失敗に対処する必要があったわけです。
経済政策っていうのは計画経済の孫みたいなもんで、社会主義のいいところと資本主義のいいところをハイブリッドした体制を敷いているのが今
って感じです。
ぶっちゃけいいとこどりって今のところ最強です。共和制とかもハイブリッドなんですけど最強です。間接民主主義もハイブリッドなので最強です。ハイブリッドは最強ということを覚えておくと良いと思います。ただ最強っていっても現存体制の中で最強なだけでダメなところもいっぱいあります

 

 

共同体主義が日本らしくていいよ

僕は日本人なのでコミュニタリアン寄りなんですけど、コミュニタリアンっていうのは共同体主義と訳されてます。
自由っていうのは言ってしまえば個人主義なんです。
「俺に構わないでくれよ、おれも構わないから」だから「お互い自由を尊重してるんだからお前が今お金なくてもそれはお前のせいだろう」
になっちゃうんですね。これ、日本人には合ってないんです。日本人っていうのは和を持って尊しとなしですから、みんなに合わせて生きたいわけです。空気を読みたい。
今の日本人の承認欲がお化けになっててTwitterでは日常的に炎上してるしインスタにはアレだしアレなのは自由=個人主義思想が戦後注入されて人々がバラバラになっちゃったからだと思ってるんですよね。
昔の日本はわりと地域社会で、連帯してたんです。助け合って生きてた。
家にはおばあちゃんおじいちゃんいたし、おにいちゃんの家族も一緒に暮らしてるみたいな、サザエさんみたいな社会だったわけです。
ところが日本は工業化して核家族化が進んで、地域社会も分断されて、人々の所属場所がどんどんなくなっていった。
終身雇用とか年功序列っていった制度も、日本人らしいなって思っていて、所属・連帯の先が企業になっていったんですね。
でも今の日本って、終身雇用制度が崩壊して、中途採用とかも増えたし、非正規雇用が増えて、結果として「自分がどこに所属しているのかわからない」人が大量にでてきちゃった。

そうなるとみんなひねくれちゃう。自分の存在を認めてほしいですから、ちょっと攻撃的になっちゃう。
これが今の日本の現状なんじゃないかなーと僕は思っています。


だからこそ今の日本には地域性というか、連帯が必要だなって思っているし、
会社以外の居場所が必要なんだろうなっていう風に思っているし、
それこそシェアハウスが大ブームしているのも、新しいコミュニティの成立を人々が求めている証拠なんだろうなって思っているわけです。

ただ、共同体主義も自由が好きな人からするとちょっと窮屈です。
共同体の中で生活するためには、みんながちょっとずつ我慢することを強いてしまうからです。
ちょっと我慢することを強いるのが共同体主義だとしたら、
日本人が出る杭を打ちたがるのは「俺がこんなに我慢してるんだからお前もちょっとは我慢しろ」
って潜在的に思っているのかもしれないですよね。


あと共同体主義の致命的なポイントは、自由主義ほど市場原理が働かない
っていうところだと思います。だから今専門家は「お金以外のインセンティブってなんかないんだっけ?」っていうのを科学的に探っている段階になっている。というわけです。ポジティブ心理学ですね。the science of happinessっていう学問があるらしい。

この辺は不勉強だからこれから勉強していくとして・・・・



共産資本主義化する未来は存在する

僕が一番いいたかったのここなんです。

共産主義思想は元々人類の理想を示したものだと僕は思っています。人々は社会主義国という苦い思い出を痛感しているから、共産主義思想は権力の独裁と労働者の意欲を低下させる最悪の政体のひとつなんじゃないかと思われている気がするんですけど、

強引な共産主義国を実現した結果として、社会主義国家が誕生し、全体主義思想を強制させる結果となってしまった。

のがボトルネックだと思います。
じゃあどうしたらうまくいったのか。
僕は必要な富(=技術革新によって生み出された生産物)の生産量が充足したらうまくいくと思っています。

例えば

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 人間が政治を行った場合、権力の集中と腐敗が起きてしまうことが不可避であるならば、人間が正しく政治を行うことは不可能である。この立場に立つとするならば、AIというリヴァイアサンを生み出し、すべての人民が社会契約を行うことで理想的な社会に到達することが最も善いということになるだろう。そのような社会が仮に成立した場合、政府の存在は最小化されるか、もしくは最大化される。

 限界費用がゼロの社会ではもはや財産の所有に価値が置かれなくなる。富の価値は希少性によって決定されるものであるとするならば、富の総生産量が無限に限りなく近づいた社会では富の私的所有にもはや意味がなくなる。

 共有型経済や複合社会といったように、公益を尊重した徳のある社会が実現された場合、それはある種共通した思想を持つということになる。自己利益の追求という利己主義が現代の共通思想であるように、公益の追求が生産様式となる社会では、倫理観や道徳性がなによりも重視される。

  • 高度な分業化

 人々はテクノロジーの進歩により、専門が分岐し、より複雑な分業を敷くことになる。人々は自身の潜在能力を理解しており、自己実現の為に自らの才能を最大化する術を知っている。その為お互いの能力や職能に対し尊厳が生まれている。また、雇用の概念は溶け、人々は人に雇われる必要がない。

  • 知性の獲得

教育の効率が最大化された社会では人々は人々の持ちうる知識に差がなくなる。理性的な判断が可能となっており、理想的な直接民主主義が実現可能である。

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簡単に言えば、
「限界費用がゼロに限り無く近づいたら所有の概念溶けるよね〜」
「そんな社会が実現したら私有財産とか価値なくなるよね〜」
「そしたら人々って共産主義思想を持つようになるんじゃないの〜?」

って感じです。
限界費用ゼロ社会からかなりインスピレーションうけてます。

www.amazon.co.jp

 

皮肉にも、資本主義は成功と共に新しい時代の幕開けを迎えることになります。それが忌み嫌っていた共産主義の時代なんじゃないか。
ということなんです。

もし共産主義と資本主義が手を取り合うような時代が僕の生きているうちに訪れるのであれば、それほど楽しいことはねーなっていうのが最近の夢です。

「じゃあこれを実現するために、政治機構が腐敗する前に技術革新してなんとか資本主義を成功させるのが現代人の役割だよね〜」

が僕の目指す所となりました。

肌感なんですけど、次の政治的な支配者に徳がなかったら多分もう人類の敗北なんじゃないかなと。そう考えると僕たちは人類史上最大の激動時代にこれから突入していく可能性があるわけです。そう考えると結構楽しいです。

僕たちにはテクノロジーを人類の反映と幸福に向けて適切に使えるだけの徳が必要とされているのではないか。
そうなってくると、もっともっと哲学をして人類はどうあるべきなのか〜っていうのを
多分みんなで考えないといけないんだろうなって言うふうに思います。

直近でやんなきゃいけないことは人々の欲求を充足させること。
マズローの5段階でいうところの自己実現者をテクノロジーを活用してなんとか増やす
ってところになると思うので、
やっぱマルクス好きだし労働者の立場からなんかできることないかな〜っていうのをぼけぼけ考えていきたいと思います。


卒論をギリギリで書き上げて「共産資本主義っていう新しい概念あるじゃん!」
って気づいたんですよね。「これまじでフィジビリ研究したらおもしろいことになるんじゃね?」「てかむしろそのフィジビリを卒論で書くべきだったのでは?」「いやでも学士の人間にそこまでできるキャパないよねw」ってなって終了したのですが、なんでもっとはやく到達しなかったのかっていって落ち込んでました。
とはいえ考えなきゃいけないこといっぱいあると思うので、社会人になってからもほそぼそと研究していけたらいいな〜って思います。


PS.本当はホッブズロックルソーあたりにも触れて書きたかったのですが、体力がなくて断念_(:3」∠)_

 

最後に参考文献載せて終わります。

 

トーマス・セドラチェク(2015)『善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠』(村井章子訳)東洋経済

アマルティア・セン(1989)『合理的な愚か者―経済学=倫理学的探究』(大庭健川本隆史訳)勁草書房

カウシック・バズー(2016)『見えざる手をこえて:新しい経済学のために (叢書“制度を考える")』(栗林寛幸訳)NTT出版

橋本 努(2008)『経済倫理=あなたは、なに主義?』講談社

樋口 均(2016)『国家論―政策論的・財政学的アプローチ―』創成社

飯田 泰之(2014)『図解 ゼロからわかる経済政策 「今の日本」「これからの日本」が読める本 (ノンフィクション単行本)』角川書店

重田 園江(2010)『連帯の哲学 1 フランス社会連帯主義』勁草書房

ジェレミー・リフキン(2015)『限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭』(柴田裕之訳) NHK出版

ユヴァル・ノア・ハラリ(2016)『サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福』(柴田裕之訳)河出書房新社

エーリッヒ・フロム(1965)『自由からの逃走 新板』(日高 六郎訳) 東京創元社

 

 

佐藤航陽のブログ(最終閲覧日 2017/07/06)

http://katsuaki.co/?author=1

共同体主義の批判検討(最終閲覧日 2017/07/06)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr1950/47/3/47_3_320/_pdf

混合経済体制論(最終閲覧日 2017/07/06)

http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170706194201.pdf?id=ART0008304808

カール・ポランニーの「複合社会」と国家の役割―福祉社会における公共性―(最終閲覧日 2017/07/06)

http://jshet.net/docs/conference/77th/kasai.pdf

nandoブログ(最終閲覧日 2017/07/06)

 http://nando.seesaa.net/article/155722930.html

Philosophy Guides(最終閲覧日 2017/07/06)

https://www.philosophyguides.org/

苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説)(最終閲覧日 2017/07/06)

https://ittokutomano.blogspot.jp/

内田樹の研究室(最終閲覧日 2017/07/06)

http://blog.tatsuru.com/