世界の輪郭に溶ける

社会とうまく馴染める距離を探しています

叶わない夢

喪失とは、価値観のアップデートだ。 ポジティブに捉えるならそうなると思う。 僕は人よりも物事を悲観的に捉えやすいタイプだと思う。人よりも答えを出すのに時間がかかるタイプだし、自分の認識に対して懐疑的な人間だ。いや、そうなってしまったと言った…

社会の終わりとハードボイルドワンダーランド

未曾有のパルプンテに備えることが一個人や一法人にできるのかどうかわからないって状態が続いているので、この文章がある種の預言書となるように、備忘録として書いていこうと思う。 大学時代の同期が外銀に勤めていた。最近話を聞いたところによると、米ド…

戦後の瓦礫を拾う

「・・それで、お前さんのやりたいことって本当のところ、なんなのよ」 「戦後の瓦礫を拾うのさ」 「本当に?」 「そうだよ。だって今自分たちが生きているこの社会に瓦礫なんて残ってないんだから。それは当時の日雇い労働者や、悪名高い暴力団が、人々をま…

社会人になって5年が経った。

僕が新人の頃に想像した、未来の理想的な6年目に果たしてなれているだろうかと思うと、おそらく、想像していたよりも遠いところにいるような感覚がある。会社は3期目。今年もあと3ヶ月を切っている。会社の状況はその自分達の手応えを反映させてくれるだろう…

3期目上半期の振り返り

「いやてか何しにこんな田舎まできたの?w ほかに予定があって、そのついでにきたとかじゃないの?どうせ笑」 「いえ、この予定のためだけに朝イチで来ました。提案もなんにも持ってきてないです。挨拶をしにきました。元リクのよしみで、可愛がってもらいた…

自我喪失と才能と暫定的な解。

先日、諸藤さんの記事を読んだ(きいた)ので、ちょっと書いてみたいと思う。 zapass.co この記事で書かれていることを一言で表現するのは難しいけれど、一旦書きたい内容と呼応するようにいうのであれば「世代を超えた社会課題を解決する起業家は自我喪失して…

この世界は私たちの生まれる前から存在している。

「−ところで、秦野さんにとって円安というのは、ポジティブなニュースでしょうか。」 「どうなんでしょうね、ポジティブなニュースじゃないでしょうか。変化が起きるというのは私たちのような小回りの利く業者にとって、いいことだと思いますよ。いえ、いい…

自分を好きでいられる意思決定

私は今、奇跡的なバランスで経営を続けられている。多分、何か一つでも欠けてしまったら、結構やばいと思う。奇跡的なバランスを前提として、一つ、また一つ「もしかしたらやばいかもしれない意思決定」を、一刻を争うかのように推進する。もしかしたらどこ…

Good Bye My Teens

西武新宿のこの場所にくるのは、随分懐かしいね。アキちゃんは元気かな? −懐かしいね。どうだろう。器用だからね。きっとうまくやっているんじゃないかな。 コーヒーなんて美味しくもなかったけど、一番安いからといって我慢して飲んでいるうちに、すっかり…

痛みの伴う思想変容と、その遺書。

前回ブログをかいてから、しばらく時間が経ってしまった。書きたいことが書けなくなってしまったからだ。 それは主に戦略の話にもなるだろうし、組織の話にもなるだろうし、人の話にもなる。あらゆるものがアップデートされていく中で、「多分いまここで書い…

開け続けることで生き残るサードドアの在処

一月は何もかもが進捗した月だったと思う。欲を言えば受注リードタイムの早いなにかしらの成果がでていたら、と思うこともあるけど、いろんなことを平行してやらないといけないだったので、まあよしとしよう。 なにより一番進捗したのは、プライベートでよう…

会社を設立して一年が経った

1月16日に会社を登記してから、1期目が終わろうとしている。大変だったんだと思う。自分が大変だったかどうかなんてわかりやしない。もっと自分のことをメタ的に捉えて、大変だったと言い切れればいいんだけど。あいにく僕は自分の人生の中で「やり切った」…

創業社長の生き方は組織のあり方を基礎付ける。

11月が終わるので、そろそろブログを書こうと思う。おかげさまで会社としては結構しっかりとした資金体力になってきた。融資での資金調達が決まってきたからだ。1行は無事に着金し、残り2行の着金を待っている、という状態。ひとつは「創業融資でプロパー」…

ビジネスにスピードを求めるのは何故なのか。

僕はどちらかといえばかなり慎重派なんだけど、発言の大胆さや元々持っている性格が災いして、「リスクのある人間」とみなされることが多い。 僕にとってはかなり不本意な結果なんだけど、人によって感じるリスクの度合いが異なるので、それは仕方ないのかな…

社会人になってから3年が経った。

大学を半年間休学していたので、10月に新卒入社した僕にとって、10月は一つの節目になっている。多分皆が4月を節目としているのと同じように、僕の節目は10月になる。 社会人になって3年が経った。だけど今の僕にとってそのカウントアップはあまり意味を為さ…

売上・無議決権株・事業構想

立法府の長もなかなかに大変だけど、会社の長というのも誰よりも市場と向き合い続けないといけないわけで、大変だ。 その市場の捉え方と、動き方、うねり方、タイミング、原理原則、etc.etc... 進捗報告を書いていこうと思う。 前回ブログ時との差分でいうと…

僕たちは起きているときに夢をみる

会社を設立してから半年が経った。(少しオーバーしてしまったが) 自分たちが何に取り組んでいるかについて、そろそろ書こう思う。 僕たちは株式会社を設立した。株式会社というのは①出資者を募り、資金を調達し、②その原資を元に利益を出し、③その利益を配当…

わかりあえなかったから、せめて理解しようとしたかった。

小学生の時から、僕は明確に「自分は人とは違った人間なのだ」ということを自覚した。両親が離婚したからだ。僕と姉は、「自分たちが普通ではない」ということが他のみんなに気づかれるのを恐れ、「母方の性」になることを拒んだ。それについては母も少しは…

とある零細企業のコロナ禍における社長としての意思決定

5月1日に、新しいサービスをリリースした。すぐに転職ができるオンライン完結のエージェントサービス。この情勢の中では、「黒字化して決算をしめるには」ではなく、「自分たちが生き残るにはどうしたら良いか」が最優先事項になっていた。そのため、当初想…

新型コロナに対する振り返りと、長期化による最善シナリオの考察

おそらく緊急事態宣言は5月6日に解消されることはないだろう。可能性があるとしたら、引き続き感染元となる三密を引き起こす営業活動は休業し、その他に関しては自粛を続けながら経済活動は再開するといったところか。・・・本当か? 経済活動が止まっている…

自分が代表取締役じゃないという選択肢

予め断っておきたいんだけど、僕はどちらかと言えば「納得のいかない指示に従えない」タイプの人間だ。逆に言えば、「納得の行く指示であれば従える」ということでもある。 納得のいかない指示に従ってほしい場合は、「ここは折れてほしい」っていうせきらら…

会社設立してから1ヶ月経った

会社を作ってから1ヶ月経った。免許交付のための手続きが先日無事に受理されたので、これまでに考えてきたことをそろそろ棚卸ししたくなってきた。備忘録を記載していく。また、最近考えていることをアウトプットしておきたい。 やっていることはただひたす…

会社を辞めることについて語るときに僕の語ること

2016年の12月からこのブログを始めて、かれこれ4年目になる。おおよそ月に1度という更新ペースでここまでやってきた。これは僕自身が始める前に「自分がしんどくならないペースでやりたい」というふうに思っていたこともあり、心地よい頻度がそのペースであ…

インナージャーニー、そしてホワイトクリスマス

12月某日 久々に会った友人には「これからどうするの?なぜするの?」と聞かれる。もはや定型文と言って良い。僕もきっと同じことを聞くだろう。「本当にクソみたいな社会で、どうしようもないと思うんだけど、もしかしたらちょっとクソまでは持っていけるか…

拝啓、各位

今からとりとめもなく書こうと思う。これはもしかしたら起きているかもしれない誤解を説くことができていないことに対するもどかしさから発した動機かなと思う。別に僕自身はなんとも思っていないし、みんな自由にしたらいいと思う。だから僕も自由でありた…

社会人になって2年が経った

前回の振り返り記事(社会人になって1年が経った - 世界の輪郭に溶ける)に続き、今年も振り返り記事を書いてみようと思う。 このテーマは主に「能力開発」や「発達」を主軸とするためのものであると思う。その前提に立ってみたときに、大きな結論を先に言っ…

トーキョー・ミッドナイト・レイン

真夜中の中でも特に25時は、ひどく孤独にさせる魔力を帯びていると思う。そんな時、僕はiPhoneを手にとって、LINEの友達リストを繰り返し眺めるのだけど、目的もなく連絡を取ることが苦手な僕は、ただ彼らのアイコン画像から今の状態を推察して、理解に努め…

紫陽花を見に鎌倉まで行った時の話

人に関心を持つことについて、それなりの矜持がある。なぜか。それは僕が胸に秘めている人生のテーマを明らかにするのに、最も重要な心持ちだと思っているからだと思う。 6月某日 その子は僕の会社に転職してきた。友達の友達だったので、同僚として紹介を受…

ボドゲの能力とビジネス能力は比例している

6月某日 シェアハウスで3人で住むようになってから、帰宅後にはボードゲームをやるのが日課になってしまった。1時に帰宅してから3ゲームをすると2時半にはなってしまうので、今日も寝不足だ。 僕たちはおそらく一般的ではない方法でカタンをプレイしていると…

2019/04/28_雑記

4月某日 マーケ担当になった。自分のキャリアっていうものはどうにもあてにならないもので、サラリーマンとして生きている限り、偶発的に発生することを受け入れた方が何かと負荷が少なくて良いのだと思った。マーケティングを担当すること自体にはとても前…